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1840年代にベルギーの管楽器製作者であるアドルフ・サックスさんによって製作され、1846年に特許を取得しました。サクソフォンの名称は制作者の「サックス」というお名前と「音」を意味するフォン(Phone)を合わせたもの。元々吹奏楽(ブラスバンド)で木管楽器と金管楽器の橋渡しをする目的として開発されました。構造上、木管楽器に分類されますが真鍮を主とした金属で作られており、木管楽器の運動性能の高さ、金管楽器のダイナミックレンジの広さを兼ね備えています。新しい楽器なので、洗練された運指、発音のし易さは他の吹奏楽器にの中では抜きん出ています。クラシック音楽からポップス、ロック、ジャズに至るまで、様々な分野の音楽で用いられています。吹奏楽やビッグバンドには欠かせない存在で、オーケストラにも曲によって参加することもあります。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本のサクソフォンで演奏されるサクソフォン四重奏は、クラシックサクソフォンの代表的なアンサンブル形態のひとつで、サクソフォン四重奏のためのオリジナル作品も数多く存在します。
サックスに憧れを持つ方は少なくないと思いますが、実際に始めてみるのは覚悟が必要だと思います。
「サックスを持っていないから買わないと」
「自分に吹けるだろうか?」
「楽譜が読めない」
「練習場所がない」
など踏み切れない理由はいくつもあると思います。しかしそんな要因を乗り越えてサックスを続けている方はいらっしゃいます。ではこれらの問題をどのようにクリアしているのか。一つずつ解説していきましょう。
サックスを買う場合、実際の価格はどれ位なんでしょうか?
初心者にはまずコレ!といわれるのがヤマハのアルトサックスYAS-280というエントリーモデルです。これを新品で買って10万円程度、一世代前のYAS-275を中古で5〜7万円。
プロモデルとして使用されるセルマーやヤマハ・ヤナギサワというメーカーの楽器が30万円〜。こちらも中古市場で探した場合20万円を切る楽器もあります。
更にジャズ・ポピュラーで特に人気のオールドと言われる1950年代〜70年代に作られたセルマー社製のサックス(マーク6・マーク7が特に有名)ですが40万円〜となります。
長く使う場合や早く上手くなりたいと思っている方は、やはりある程度の価格の楽器をお薦めしています。それは良い楽器(道具)が成長を早めてくれるからです。
とはいえ最近のエントリーモデルも非常に良く作られているので、ひとまず買うのには問題はありません。ステップアップしていく過程で買い換えたとしてもある程度のリセールバリューがあるので著しく損をしたという事にはならないのが楽器の特徴です。
※サックスは個体差の大きい為、同じメーカーの同じモデルを100本並べても全て違います。中にはハズレと言われる非常に吹きにくい個体もあるので、楽器購入時には分かる人と一緒に行って選んでもらいましょう。選定もうけたまわります。
サックスは難しいでしょうと言われます。しかしこのページの最初の「サックスとは」で書いたように吹いて音を出す楽器の中では最も簡単な部類に入ります。体験レッスンで初めてサックスを触る方でもすぐに音が出せるようになりますし、指使いもソプラノリコーダーと良く似ているので、人によっては体験レッスンの1時間内で簡単な曲を吹けるようになることもあります。
上手に吹けるようになる為にはもちろん長い間練習し続けることが必要になりますが、音を出す事と指使いについていえばとても分かりやすくできています。
最初は読めなくても大丈夫です。
実は音符の読み方はさほど難しい訳ではなく、正しく順序立てて教われば短期間で読めるようになります。楽譜を見てすぐに演奏するというレベルに達するには鍛練が必要ですが、ゆっくりなら読めるというぐらいなら割と短期間できるようになると思います。ゆっくり読んだ音符を繰り返し練習すれば曲が吹けるようになります。
サックスは音が大きい楽器です。
そのため自宅で練習するには防音設備や消音器が無いと、ご近所から苦情がきてしまいます。ではサックス吹きはどのようにして練習しているのでしょうか。
大きく二つに分類すると二つの方法があります。それは自宅で音を漏らさないように対策する消音法と、自宅以外の大きい音を出せる場所で練習をする方法です。
2.消音器を使う
サックスを丸ごとカバーして消音するBEST BRASS e-Saxのタイプと、楽器の管にスポンジなどを詰めて音を小さくするCHIBI-DECIBELというタイプがあります。特にe-Saxは信じられないぐらいに小さな音になります。ただ両方とも著しく吹奏感が変わるので、時々は消音器無しで練習するのが良いと思います。
1.リハーサルスタジオの個人練習システムの利用
バンドマンなどが良く利用するリハーサルスタジオにはかならず個人練習枠が存在します。スタジオの予約が無い時間帯を安価に使ってもらおうというシステムで、予約は前夜からしかできないところが多いですが、通常1時間2000円以上する部屋も500円程度で借りられます。音量を全く気にせずにしっかり練習ができますし、譜面台やPAシステムも揃っているので練習環境としては最適です。
2.カラオケの利用
カラオケで楽器の練習する方が多く、最近ではカラオケの店舗でも推奨しています。特に平日のフリータイムなどを利用すれば10時間1000円程度で練習できます。喉が渇けばドリンクを注文しておなかが空いたら食事を注文と、とても便利です。ただ譜面台が無いので持参する必要があります。
3.公園・海岸線・ガード下など
屋外でも練習できます。爽やかな風に吹かれながら練習するのは非常に気持ちがよいものです。しかし自己責任でお願いします。特に海の近くは潮風で楽器が腐食する可能性があるので注意が必要です。あと広い駐車場に車を停めて車内で練習される方もいらっしゃいます。
これらの方法で多くの方が日々練習に励んでいます。
ご自宅に練習出来る環境があるという方はほとんどいらっしゃいません。
自分なりの練習方法を探していれば必ず良い方法が見付かります。
練習に関してもお気軽にご相談ください。